リュート編

協力者:kim doo hanさん

 

旅立ちの日

リュートの母
「早くしなさい。

リュート
「やっぱり心配だな、母ちゃん一人残していくのは。

リュートの母
「なに一人前のことを言ってるの。
あんたに心配されるほど年取っちゃいないよ。
ちゃんと働くんだよ。

リュート
「うん。

 

サンダー
「アニキ、ほんとに行っちまうのかい。

リュート
「サンダー、情けない声出すなよ。
母ちゃんを頼むぜ。

リュート
「じゃあな、行ってくるぜ〜

 

さて、こうして旅立った一人の若者。
母親は女手一つで、彼を育ててきた。
それなのに、こんな年になっても何もせずにブラブラ。
スネっかじりのくせに、母親に迷惑ばかりかけている。
それでも何故か、近所ワルガキどもには懐かれていた。
そんな彼の名は・・・・

(名前入力)

リュートは一発念起、
母親の元を離れて自活する事にしたのだが・・・・

 

モンドの部下(左)
「このシップの乗船は許可しない。

リュート
「許可しないって言われても、
これに乗らなきゃどこにも行けんのよ。

部下(右)
「トリニティの借り切りだ。

リュート
「はじっこの方でいいんだ。一人ぐらい乗れるだろう?

部下(左)
「ごちゃごちゃ言ってると、逮捕するぞ!

リュート
「逮捕?俺が何したって言うんだい。

モンド
「どうした? トラブルか?

部下(左)
「司令!
いえ、何でもありません。ほら、早く帰れ!

モンド
「シップに乗りたいのか? 場所はある。乗りたまえ

リュート
「親分の方が物分かりがいいな。

 

リュート
「乗せてもらえて助かりましたよ。

モンド
「私もヨークランドの出身だからね。

リュート
「ところで、このシップはどこへ行くんですか?

モンド
「マンハッタンだよ。

 

マンハッタン

(ファーストフード店にて)

ヒューズ
「モンド司令と何を話した?

リュート
「いきなりなんだ? まるで警察みたいだぞ。

ヒューズ
「察しがいいな。 俺はIRPOのヒューズだ。
ヨークランドからモンドと一緒にシップに乗ったろう?

リュート
「そうだぜ。
あそこで乗せてもらえないと、見送ってくれた連中に格好がつかないしな。
話がわかる人で助かったよ。

ヒューズ
「話がわかる人?
モンドという男は、切れるが冷たいと評判でな。
話がわかる人なんて感想は初耳だ

リュート
「俺はそう感じたってことさ。
俺はリュート。パトロールに世話になったらよろしくな!

(その後)
ヒューズ
「世話になりに来たのか?

 

レオナルド
「これおいしいんだよ。

リュート
「ホントだ。
俺はリュート。田舎もんだけどよろしく。

レオナルド
「ボクはレオナルド。
よろしく。

(その後)
レオナルド
「やあ。

 

ビクトリアへの誘い

艦長
「あたしはここの料理が好きでね、
オウミに来たときにはいつも寄ってるのさ。
ネルソンの味付けより、あっさりしていてたくさん食べられるんだよ。

リュート
「へ〜、ネルソンの人かい、初めて見たよ。普通の人間じゃないか。
トリニティの宣伝じゃ、リージョン海賊だって話だったけど。

艦長
「あんなのは、トリニティの連中の宣伝さ。
一度、うちの船に来てみなよ。びっくりするよ。

船員
「艦長、御時間です。

艦長
「それじゃあね。ごちそうさま。いつもおいしいね。

店員
「またどうぞ。

 

明かされる事実

(舵を取っている船員に話し掛ける)
リュート
「ネエちゃん何してるの?

船員
「ネエちゃんではない!
私はこの艦の一等パイロット、れっきとした士官だぞ。

リュート
「これは失礼しました
でありますです〜

 

艦長
「この艦は独立戦闘任務艦ビクトリア
艦隊行動が基本のネルソンでは異色の艦だ。
現在、本艦はトリニティのある人物の行動を監視している。
第2情報部司令、モンドだ。君もよく知ってるだろう?

リュート
「モンドさんかい?
ちょっとシップに乗せてもらっただけさ。
知り合いって訳じゃない。

艦長
「そういう意味ではない。
君の父上の遺志を裏切ってトリニティへ奔った男のことだ。

リュート
「それ、何の話だよ?
俺の父ちゃんがモンドさんと知り合いだったって言うのかい?

艦長
「本当に何も知らないのかい?
私はてっきり、父上の志を継ぐために私に接触してきたのだと思っていたよ。

リュート
「父ちゃんの志って?
いったい、俺の父ちゃんは何をやっていたんだ?

艦長
「反トリニティの活動家だったんだよ
そして、その活動の最中に新婚の奥さんを残して亡くなった

リュート
「おいおい、待ってくれよ。
いくら能天気な俺でも今の話は・・・・
母ちゃんはなんにも話してくれなかったしな。
だいたい、赤の他人の・・・・
まだ、名前も聞いてねえや・・・・
艦長さんがなんでそんなことを知ってるんだい?

艦長
「ネルソンは小さなリージョンだ。
強大なトリニティに対抗していくためには、より多くのリージョンの
より多くの人々の協力が必要だ。
そのために情報収集をしているんだよ。

リュート
「いきなり、そんな話をされても、
イマイチぴんと来ないな。

艦長
「そうだろうね。話を戻そうか。
本艦の任務は説明した通り、モンドの監視だ。
その監視中に彼が秘密裏に基地を建設しているのを発見した。
本艦はいつでもそこに突入できる態勢を整えている。

リュート
「それじゃ戦争だぜ。
ネルソンはトリニティと戦争する気なのかい?

艦長
「戦争にはならない。
モンドはその基地の存在をトリニティにも秘密にしている。
彼個人の文字通りの秘密基地だ。

リュート
「一体何のために?

艦長
「彼は大きな野望を抱いているようだ
例えばトリニティ全体を一人で支配するような。

リュート
「そんな、子供向けムービーの
悪役みたいなことを本気で考える奴がいるかよ。
話がマジだかシャレだか分かんなくなってきたぜ。

艦長
「突入はいつでも可能だ。
君も参加する気になったら来てくれ。

リュート
「俺はそういう
荒っぽいことは苦手だよ

 

(その後)
艦長
「モンド基地に突入する気に
なったかい?

やめとく

艦長
「待ってるよ。

やるぜ!

艦長
「よし、出発だ!!

 

艦長
「全速前進、目標ワカツ!

船員
「全速前進、目標ワカツ。

リュート
「モンドの秘密基地はワカツにあるのかい?

艦長
「そうだよ。

ゲン加入時

ゲン
「モンドはその基地を作るために、
ワカツを滅ぼしたのか!!
許せん!!

 

船員
「トリニティ艦を探知。ホエールタイプです。

 

艦長
「モンドの旗艦の御出ましだ。幸先いいね。

リュート
「あんなでかいの相手に歯が立つのかい。

艦長
「まあ見ていなさい。
ネルソン魂っていうものを教えてあげるよ。

艦長
「最大戦速、敵艦との衝突コースを維持せよ。

船員
「最大戦速、敵艦との衝突コースを維持します。

リュート
「体当たりする気か!

艦長
「両舵砲戦用意!

 

艦内の船員
「両舵砲戦用意よ〜し!!

 

艦長
「進路そのまま。

リュート
「撃ってこないぞ。

艦長
「ホエールの死角に入ったのさ。

 

艦長
「面舵一杯!

船員
「面舵一杯。

艦長
「左舵打ち方用意!

艦長
「直進、戻せ。

船員
「舵直進、戻します。

艦長
「左舵打ち方始め!

 

艦長
「かなり痛め付けたようだね。 総員、艦内戦闘用意。

リュート
「今度は何をするんだ?

艦長
「砲戦の後、敵艦に乗り込む。 これがネルソン流の戦い方だ。

船員
「敵艦から小型艇が離脱。ワカツへ向かいます。

リュート
「モンドが逃げたかな?

艦長
「戦闘止め。 小型艇の追跡に移る。

 

野心家の秘密基地

モンド
「リージョン界を統べるのは力だ!
それがまだ解らんか。
愚か者たちよ、今から力の意義をお前達の体に
直接、叩き込んでやる!!

 

大団円

トリニティの使者
「ごめん下さい。リュート殿は
御帰りになっておられませんか?

リュートの母
「うちのバカ息子かい? 帰ってないよ。

使者
「はー、ここにもいないとなると、
どこを探したらいいんだ・・・・

]リュートの母
「用が終わったんなら帰っとくれ。

リュートの母
「まったく、誰も彼もあんな阿呆に頼るなんて、どうかしてるよ。

リュート
「母ちゃん!

リュートの母
「さっきからいたのかい?
泥棒みたいなまねするんじゃないよ!

リュート
「ごめん。
だけど、みんなが俺のことを追っかけ回すんだ。疲れたよ。

リュートの母
「お前も少しは人様の役に立ったってことさ。

リュート
「母ちゃん、出かけるのかい?

リュートの母
「ああ、父ちゃんのお墓にね。
父ちゃんの親友だった人が亡くなってね。その報告だよ。
今ごろ向こうで会ってるかもしれないけどね。

リュート
「その人、父ちゃんと仲が良かったんだ。

リュートの母
「ああ。
母ちゃんが妬けるくらいに仲のいい二人だったよ。

使者
「リュート殿!
トリニティ特別顧問会議に御戻り下さい!

リュート
「ゲ、見つかった!

リュートの母
「逃げな、リュート!
あんたが顧問なんかやったら、世の中破滅だよ。

リュート
「よくわかってるね。母ちゃん、ありがとう!

使者
「御待ち下さい!!

 


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