クーン編

 

滅びゆくマーグメル

クーン
「うわぁぁぁ

ボクはクーン
ここマーグメルで暮らしてる

マーグメルは昔
美しい世界だったと
ばーちゃんがいつも言ってた

でも、ボクは
生まれてからずっと
このマーグメルしか
見たことがない

マーグメルは死にかけてるんだ

すべてのものには終わりがある
ばーちゃんが死ぬ前にそう言ってた
だから悲しむことない・・と

ボクはまだちっちゃかったから
ばーちゃんが何を言っているのか
わからなかった

それでも
ばーちゃんが死んだとき
ボクは涙がとまらなかった

マーグメルが死ぬとき
ボクはやっぱり泣くのかな・・・・

 

クーン
「長老、クーンです。

長老
「入れ

クーン
(長老ってほんっとにシワくちゃだな〜。 いったいいくつなんだろう?
しまった!ちゃんとあいさつしないと、またおこられるぞ。

クーン
「おはようございます、長老

長老
「あいさつはよい! 時は尽きようとしているのだ。
お前も知ってのとおり、マーグメルはもう長くはもたん。 いや、本来ならば既に崩壊しておるところだ。
この指輪を見よ。強い魔力のこもった指輪だ。今は亡き種族の遺産であろう。 この指輪に念を込め、マーグメルを支えてきたが、もう限界だ。

クーン
「あれ、内側に何か彫ってある・・・・ 集める・・・・私の弟、作るあなたの願い・・・・

長老
「”わが兄弟を集め願いをかなえよ”
この指輪に兄弟があるのならば、その力を集めてマーグメルを支えることが出来るかもしれん。 この指輪をお前に託す。 兄弟を集めよ。
幸い、あるリージョンの近くに来ておる。ここから旅を始めよ。

クーン
「長老、どうしてボクを選んだんですか?

長老
「夢を見たのだ。あの夢はマーグメルが見せた夢だ。さあ、行け!

クーン
「は〜い!

長老
「クーンで大丈夫だろうか・・・・ 不安だ・・・・

 

対決!カバレロ一家

クーン
「うわーーー
ここなんだろう? にぎやかだな〜

 

メイレンに話し掛ける

クーン
「ねえ、指輪・・・・

メイレン
「指輪がどうかしたの?

クーン
「指輪を探してるんだ。 こ〜んなの。

メイレン
「偶然ね、私も指輪を探してるの。 あなたどこから来たの?

クーン
「ボクはクーン。 マーグメルから来たんだ。 あのへんに・・・・もういないか。マーグメルはふらふら動いてて、たまたまここの近くに来たんだよ。

メイレン
「マーグメル・・・ 混沌をさまようリージョンがあるって聞いてたけど本当だったのね。 さっき偶然って言ったけど、そうじゃないわね。指輪が惹きあってるのよ。 指輪の兄弟が集まりたいって思もってるんだわ。 それで私とあなたが出会ったんだわ、きっと。

クーン
「へえ〜 お姉ちゃん 指輪のことに詳しいんだね。

メイレン
「ええ、私はメイレン指輪の研究をしているのよ。あなた・・ クーンはその指輪、どうしたの?

クーン
「マーグメルが壊れちゃいそうなんだ。だから、指輪を集めてなんとかならないかなって。

メイレン
「壊れる?

クーン
「うん。寿命だよ。だから仕方ないんだけどね

メイレン
「仕方ないって・・・ マーグメルが壊れちゃうんでしょう? 大変なことじゃない!

クーン
「そうかな。壊れちゃうものは仕方ないって、みんな思ってるよ。 でも、壊れないで済むなら、そのほうがいいから、長老に言われて指輪を集めに来たんだよ

メイレン
「そう・・ 大変ね・・ わたし協力するわ。マーグメルを守りましょう。指輪のある場所は大体知ってるのよ。

クーン
「わおぅ すごいや! じゃあ、すぐ集まるね

メイレン
「どうやって集めるつもり?

クーン
「ちょっと貸してくださいってお願いするんだよ

メイレン
「・・・クーン、そんな親切な人ばかりじゃないのよ。 それに、さっきみたいに簡単に指輪を見せてはダメよ。悪い奴もいるんだから

クーン
「ハーイ ねえメイレン悪い奴ってどんな奴?

メイレン
「まいったわね・・ じゃあ悪い奴に会いに行きましょう。運悪く、次の指輪の持ち主はひどい奴なのよ

クーン
「へぇ〜 悪い奴にひどい奴か、楽しみだな〜

 

T260に話し掛ける

クーン
「ねえ、指輪知ってる?

T260
「人間などが指にはめて飾りとする貴金属製の輪。宝石などをはめ込む。

クーン
「わぉ!すごい!!物知りだな〜 ねえ、こういう指輪知らない?

T260
「データ無し。ただし、刻み込まれている文字はサムナ文字。サムナ文字はモンスターにより使用されている。

クーン
「そんな文字、今どき使ってないよ。

T260
「新情報。

 

ゲンに話し掛ける

クーン
「ねえ、指輪・・・・

ゲン
「・・・・人型の犬が見える。 さすがに飲み過ぎたか・・・・

クーン
「ボクはクーン、犬じゃないよ。

ゲン
「しっしっ

 

リュートに話し掛ける

リュート
「にいちゃん、変わった格好だね。

クーン
「そう? ボク、クーン。

リュート
「おれはリュートっていうんだ。
♪♪スクラップの酒場で変わった奴に会った〜♪♪

クーン
「わぉ!すごい!!

リュート
「そうか?ありがとよ。 ところでクーンはこんなほこりっぽい町で何してるんだ?

クーン
「うん、指輪を探してるんだ。

クーンはてきとーな説明をした。

リュート
「指輪集めか・・・・ 面白そうだな。ちょっと、付いてってもいいかい?

クーン
「うん!

 

ゲンに話し掛けた後、酒場から出るとき

ゲン
「おい!犬っ子、どこへ行く!!

 

メイレン
「カバレロさん、考えは改めていただけましたか? いくら払えば指輪を譲っていただけますか?

カバレロ
「改めるのはそっちの方だよ、セニョリータ。俺は金なんかいらないって言ってるんだ。ただ、あんたと一緒に楽しい一時を過ごしたいだけさ。良心的な申し出だと思うがね。

手下
「ギャハッハッハ

手下
「オヒャヒャヒャ

メイレン
「・・・・わかったわ

手下
「ヒャッハー

手下
「ウシャシャシャ

ゲン
「約束を守る奴には見えないぜ。

リュート
「口説くときには何でも言うもんだぜ男ってのは。

メイレン
「・・・・ここで押し問答していても指輪は手に入らないわ。それにクーンにとって指輪は大切なんだもの、ね。

クーン
「うん!!

メイレン
「大丈夫、私にまかせて。

カバレロ
「やっとその気になってくれたかい。俺も男だ、がっかりゃさせねえって。ものは工場の方にある。そっちへ行こう。

 

ゲンがいる場合

リュートがいる場合

リュート
「ありゃやばいぜ、彼女。

ゲン
「そうだな・・・・ やるか!!
おい、にいちゃん、工場の情報を集めてきな。お前は作戦を考えろ。

リュート
「よし来た。

T260
「はい。

T260
「メイレンの救出が最優先。主力班で正面に敵を誘導し、警護の薄くなった地点から救出班を潜入させます。

ゲン
「犬っ子、お前も準備しとけよ。

クーン
「準備OK!

リュート
「カバレロの工場は十字路を上に行ったところだ。正面は用心棒達が固めてるらしいが裏は警戒してない。

ゲン
「犬っ子とにいちゃんは裏へまわれ。正面の連中は引きつけておく。それじゃ、行くぞ!!

リュートがいない場合

ゲン
「ありゃやばいな、彼女・・・・ やるか!!
おい、犬っ子、工場の情報を集めてきな。お前は作戦を考えろ。

T260
「はい。

ゲン
「犬っ子、お前も準備しとけよ。

クーン
「準備OK!

ゲン
「何がOKだ!ファクトリーの情報を集めてこい!

リュート
「にいちゃん、変わった格好だね。

クーン
「そう? ボク、クーン。

リュート
「おれはリュートっていうんだ。
♪♪スクラップの酒場で変わった奴に会った〜♪♪

クーン
「わぉ!すごい!!

リュート
「そうか?ありがとよ。 ところでクーンはこんなほこりっぽい町で何してるんだ?

クーンはカバレロの話をした。

リュート
「そりゃやばいぜ、彼女。 今ごろきっと・・・・ しかし、なんで指輪のために?

クーンは指輪の話をした。

リュート
「よし、俺も一肌脱ごう。工場の情報を集めてやる!

クーン
「ありがとう!

ゲン
「犬っ子、お前も準備しとけよ。

クーン
「準備OK!

リュート
「カバレロの工場は十字路を上に行ったところだ。正面は用心棒達が固めてるらしいが裏は警戒してない。

ゲン
「犬っ子とにいちゃんは裏へまわれ。正面の連中は引きつけておく。それじゃ、行くぞ!!

ゲンがいない場合

リュートがいる場合

リュート
「ありゃやばいぜ、彼女。今ごろきっと・・・・ クーンよぅ、俺達二人じゃ何ともならねえよ。お前は、手助けしてくれる人を探してくれ。俺は工場の情報を集めてくる。

クーン
「うん!

クーン
「ねえ、カバレロって悪い奴?

ゲン
「おお、ひどい奴だぞ。俺達は、そのひどい奴をちょいとこらしめてやろうと相談してる所だ。

クーンはメイレンのことを話した。

ゲン
「バカな女だ。こんな犬っころのために。もう生きちゃいまい。

クーン
「えー!!

ゲン
「あきらめるんだな。

ゲン
「世の中ってのはそういうもんだ。

ゲン
「そんな目で見るな!

ゲン
「分かったよ、犬っ子。どういう作戦にする?

T260
「メイレンの救出が最優先。主力班で正面に敵を誘導し、警護の薄くなった地点から救出班を潜入させます。

リュート
「カバレロの工場は十字路を上に行ったところだ。正面は用心棒達が固めてるらしいが裏は警戒してない。

ゲン
「犬っ子とにいちゃんは裏へまわれ。正面の連中は引きつけておく。それじゃ、行くぞ!!

リュートがいない場合

ゲンに先に話し掛けた場合

クーン
「ねえ、カバレロって悪い奴?

ゲン
「おお、ひどい奴だぞ。俺達は、そのひどい奴をちょいとこらしめてやろうと相談してる所だ。

クーンはメイレンのことを話した。

ゲン
「バカな女だ。こんな犬っころのために。もう生きちゃいまい。

クーン
「えー!!

ゲン
「あきらめるんだな。

ゲン
「世の中ってのはそういうもんだ。

ゲン
「そんな目で見るな!

ゲン
「分かったよ、犬っ子。どういう作戦にする?

T260
「メイレンの救出が最優先。主力班で正面に敵を誘導し、警護の薄くなった地点から救出班を潜入させます。

ゲン
「犬っ子は裏にまわれ。正面の連中は引きつけておく。それじゃ、行くぞ!!

リュートに先に話し掛けた場合

リュート
「にいちゃん、変わった格好だね。

クーン
「そう? ボク、クーン。

リュート
「おれはリュートっていうんだ。
♪♪スクラップの酒場で変わった奴に会った〜♪♪

クーン
「わぉ!すごい!!

リュート
「そうか?ありがとよ。 ところでクーンはこんなほこりっぽい町で何してるんだ?

クーンはカバレロの話をした。

リュート
「そりゃやばいぜ、彼女。 今ごろきっと・・・・ しかし、なんで指輪のために?

クーンは指輪の話をした。

リュート
「よし、俺も一肌脱ごう。工場の情報を集めてやる!

クーン
「ありがとう!

クーン
「ねえ、カバレロって悪い奴?

ゲン
「おお、ひどい奴だぞ。俺達は、そのひどい奴をちょいとこらしめてやろうと相談してる所だ。

クーンはメイレンのことを話した。

ゲン
「バカな女だ。こんな犬っころのために。もう生きちゃいまい。

クーン
「えー!!

ゲン
「あきらめるんだな。

ゲン
「世の中ってのはそういうもんだ。

ゲン
「そんな目で見るな!

ゲン
「分かったよ、犬っ子。どういう作戦にする?

T260
「メイレンの救出が最優先。主力班で正面に敵を誘導し、警護の薄くなった地点から救出班を潜入させます。

リュート
「カバレロの工場は十字路を上に行ったところだ。正面は用心棒達が固めてるらしいが裏は警戒してない。

ゲン
「犬っ子とにいちゃんは裏へまわれ。正面の連中は引きつけておく。それじゃ、行くぞ!!

 

ゲン
「カバレロー 出てこーい!!

 

カバレロ
「観念するんだな。

メイレン
「やめて、触らないで!

クーン
「メイレン、大丈夫?

メイレン
「助けに来てくれたのね。ありがとう。
あなたも、ありがとう。

リュート
「俺はリュートってんだ。別に助けはいらなかったみたいだね。

メイレン
「あはは、そんなことないわよ。指輪はカバレロが持ってるみたいね。

リュート
「彼女強いね。

メイレン
「カバレロを追わなきゃ!

ゲン
「あいつら工場の中に入って行ったぜ。

T260
「待ち伏せが予想されます。

 

カバレロ
「くそー ここからが本番だ! 行け!!

 

カバレロ
「わかった。あんたの言うとおりにする。指輪は譲ろう。10000クレジットだ。

メイレン
「え、何?私の聞き間違い?0が2つ多いんじゃないの?

カバレロ
「そんなー やっぱ女は恐い

メイレン
「やったね、クーン。

クーン
「うん!!

 

指輪を狙う子悪党

クーン
「今度はどこ行くの、メイレン?」

メイレン
「そうね〜
 ムスペルニブルには指輪の君って呼ばれている妖魔がいるらしいの。
 それから、シュライクには指輪に関する伝説がたくさんあるでしょう
 マンハッタンで売りに出てる指輪もあったし、
 ヨークランドの富豪が指輪を持ってるって言うし、
 指輪の持ち主がリージョン間の混沌で行方不明になった噂もあるし、
 監獄ディスペアには刑期100万年の男がいて、そいつが指輪を持ってるらしいっていうし〜」

クーン
「あ〜!!!  そんなにいっぺんに言われたら分かんないよ!」

メイレン
「あ、ゴメンね。」

「指輪の君」のこと
メイレン
「ムスペルニブルっていう所に「指輪の君」って呼ばれている妖魔がいるの。ちょっと偉そうな感じで恐いわね。」

シュライクの指輪の話
メイレン
「シュライクには指輪に関する伝説が多いの。指輪を持っていた王様のお墓もあるのよ。」

マンハッタンの指輪
メイレン
「マンハッタンの宝飾店で売ってるの。ちょっと高いけどね。」

ヨークランドの富豪の話
メイレン
「ヨークランドに富豪がいるのよ。あんな田舎の富豪だからどうせ大したことないと思うけど、どういうわけか、その富豪が指輪を持ってるのよ。」

指輪、行方不明の話
メイレン
「もうずいぶん前のことなんだけど、シップで旅行中の指輪の持ち主が、シップごと行方不明になったの。公式には事故っていう事になってるけど、タンザーに飲み込まれたっていう噂もあるの。」

刑期200万年の男のこと
メイレン
「何をしたのか知らないけど、100万年も監獄ディスペアに入ってなきゃいけない男がいるの。彼が指輪を持ってるって話よ。」

 

メイレン
「どこに行くか決めた?」

ムスペルニブル/シュライク/マンハッタン/ヨークランド
メイレン
「じゃあ、シップに乗りましょう。」

タンザー
メイレン
「どうすればタンザーに行けるのか、分からないのよ。」

ディスペア
メイレン
「それは難しいわね。」

 

乗客1(御爺さん)
「ここはどこだ?」

乗客2(女)
「ひょっとしてタンザーとかいうのに飲み込まれちゃったの!!」

ノーマッドの手下
「久しぶりのシップだな。」
「おら、荷物をここに並べろ!」

乗客3(男)
「なんだお前たちは?」

ノーマッドの手下
「ごちゃごちゃ言ってねえで言われたとおりにしろ!」

クーン
「やめろ!」

 

ノーマッドの手下
「くそー」
「お、お頭‥‥こ、こいつら逆らいやがって‥‥」

ノーマッド
「ほー、あんたら強いね。」
「このバカが!」
「手荒なまねして悪かったね。どうにも気の短い連中でさ。許しとくれ。」

クーン
「うん!」

ノーマッド
「あんた、いい子だね。」

クーン
「ねえ、ゆ」

メイレン
(クーン!!指輪のこと話しちゃダメだって。)

クーン
(そうか、ゴメン!)

メイレン
「あははは、何でもないのよ。ところで、ここはどこ?あなた何者?」

ノーマッド
「ここはタンザーの中らしいね。シップ乗りの作り話だと思ってたんだけどね。あたしらもずいぶん前に飲み込まれたのさ。出るに出られず、ここで暮らしてるわけよ。幸い、タンザーがいろいろと飲み込んでくれるんでね。さあ、早く荷物をまとめて移動しないと。こいつが次に大口を開けたときに奥まで流されちまうよ。」

フェイオン
「ちょっと待った。」
「この女について行ってはいかん!こいつはリージョン強盗団の首領ノーマッドだぞ!!」

乗客4(小母さん)
「強盗!!」

乗客2
「マジ?!」

乗客3
「恐い女だ。」

乗客1
「いい女だ‥‥」

ノーマッド
「そうよ。あたしはノーマッドさ。確かに、外じゃ相当悪さもしたよ。まあ、いいわけするつもりもないしあたしに付いてくるも良し、その男の言うことを聞くも良し、好きにしな。」

乗客1
「意外といいところかも知れん。」

乗客4
「食べ物あるのかしら?」

乗客2
「ここ臭くない?」

乗客3
「こんな奴に飲み込まれただけでも災難なのに、ノーマッドまでいるとは‥‥ やっぱり俺ってツキがない。」

 

メイレン
「‥‥」

クーン
「どうしたのメイレン?」

メイレン
「‥‥」

クーン
「ボク、クーン!!変わった頭だね。病気?」

フェイオン
「病気じゃないさ。修行のために、こういう髪型にしているんだ。」

メイレン
「フェイオン!」

フェイオン
「‥‥メイレン!? なぜここに?」

メイレン
「それはこっちのセリフよ! 何の便りもよこさないと思ったら、こんな所にいるなんて。京に精神修養の修行に行くなんて言って、ウソつき!」

フェイオン
「何を言ってるんだ。 私だってタンザーに飲み込まれて仕方なく‥」

メイレン
「言い訳なんか聞きたくないわ!あなたはいつもそう。修行のため、拳のため、技のためって、私はいつも待って、待って‥‥」

クーン
「メイレンを泣かせたな!」

 

クーン
「メイレン、大丈夫?」

メイレン
「大丈夫、何でもないのよ、クーン。さあ、行きましょう。」

 

フェイオン
「こっちだ。」

 

クーン
「ねえ、指輪知らない?」

フェイオン
「指輪か〜、縁が無いからな〜」

メイレン
「クーン、指輪を見せて。」

クーン
「いいの?」

メイレン
「ええ。このハゲに見せてやって!」

フェイオン
「ハ、ハゲ!!」

メイレン
「あるシップが行方不明になったの。事故だとか海賊に襲われたっていう話もあったけど、タンザーに飲み込まれたっていう噂もあったわ。そのシップに、指輪の持ち主が乗っていたの。どう、何か知らない?」

フェイオン
「私たちのところにはそういう指輪の持ち主はいないな。見たこともない。なんでっそんな指輪を追って、わざわざタンザーなんかにやってきたんだ?」

 

クーンは面倒だったが説明した

 

フェイオン
「なるほど、大事な指輪だな。しかし、タンザーの奥まで飲まれてしまったのかも知れない。ひょっとすると、ノーマッドが何か知っているかも知れんが‥‥」

クーン
「ふ〜ん、じゃあノーマッドさんの所に行ってみよう!」

フェイオン
「待て、危険だ。その指輪のことをノーマッドが知ったら、ただでは済むまい。私も行こう。」

メイレン
「イヤよ!」

フェイオン
「‥‥わかった。では、道案内だけでもさせてくれ。ノーマッドのアジトまでは道が分かりにくいんだ。」

フェイオン
「行くのか?」

フェイオン
「さあ、行こう。」

 

フェイオン
「ノーマッドに用がある。取り次いでもらおう。」

ノーマッドの手下
「なんだと、このハゲ!お頭はお前なんぞにゃ会わねえよ。」

フェイオン
「ならば、通させてもらうぞ。」

ノーマッドの手下B
「なめんなよ、てめえ!!」

ノーマッド
「およし。」
「よく来たね。来なくていい奴まで来てるけど。」

フェイオン
「今日は彼らの用件で来た。お前に尋ねたいことがある。」

ノーマッド
「あら、偶然だね。こっちも聞きたいことがあるのさ。持ってるんだろう、指輪。お出しよ。」

フェイオン
「こんな連中では脅しにもならんぞ。」

ノーマッド
「わかってるよ、フェイオン。あんたは強いからね。でもね、お前の所のガキどもやじじばば達はどうだろうね?」

フェイオン
「なに!キサマ、まさか‥‥」

ノーマッド
「そう。だから、おとなしく指輪を出しな。あいつらタンザーのエサになっちゃうよ。」

クーン
「ヤダ!」

ノーマッド
「なんだって!」

クーン
「ボク関係ないも〜ん。指輪はあ〜げない。こんなことするなんて、おばさん悪い人だね。」

ノーマッド
「お、おばさん!! キー、きざんじまいな!」

フェイオン
「かかってこい、ザコども!!」

 

ノーマッド
「もう来たのかい!役に立たない手下どもだよ。あんた達、時間稼ぎをおし!」

フェイオン
「待て!」
「その先は本当に危険だぞ。準備はいいか?」

フェイオン
「ここからは、一緒に行かせてもらうぞ。」

 

ノーマッド
「ヒー、助けてー!!」

メイレン
「どうしようか?」

フェイオン
「あんなやつでも、助けねばいかん!!」

クーン
「うん!!」

ノーマッド
「の、の・ま・れ・る〜」

 

ノーマッドが飲まれた場合

ノーマッド「ぐ、ぐぼっ」

 

クーン
「指輪は手に入ったけど‥‥」

メイレン
「なんか、後味悪いわね〜」

フェイオン
「力が足りなかった‥‥成仏してくれ」

 

飲まれていない場合

クーン
「指輪をありがとう、ノーマッドさん!!」

ノーマッド
「チッ、あたしを助けたこと後悔するよ!!」

フェイオン
「あいつも少しはおとなしくなるだろう。」

メイレン
「だといいわね、フフ」

クーン
「あ、メイレン笑った!」

フェイオン
「戦いのショックでタンザーが暴れている。シップへ行こう! 吐き出してくれるかも知れん!!」
 

フェイオン
「早く逃げろ!」

 

フェイオン
「早くシップへ!」
「メイレン、ここを頼む。残っている人がいないか見てくる。」

メイレン
「ダメよ、フェイオン!行っちゃダメ!!」

 

メイレン
「少し待って、クーン。」
「もう少しだけ待って、クーン。」

メイレン
「行っちゃダメよ、クーン!!」

メイレン
「もう少し‥‥ もう、行きましょう。」

クーン
「来た!!」

メイレン
「フェイオン‥‥」

フェイオン
「待たせたな。」

メイレン
「ホントよ、どれだけ待ったと思ってるの。」

男の子
「早く乗って!」

女の子
「デリカシー無いわね〜」

 

王の眠る墓 

 

歴史の本
‥‥武王は武力による全土統一を推し進め、4世紀後半にはシュライクの大部分が彼の支配に服しました‥‥

‥‥王朝の勢力は5世紀後半には絶頂を迎え、済王は近隣リージョンへも進出しましたが、彼の死により王朝は分裂崩壊し‥‥ 注1)済王の外征は”指輪の説話”として多く語られる。「千日録」にも指輪にまつわる多くの詩があることから、指輪の実在を指摘する説もある。

 

伝説の本

武王は言いました。
「お前が私の家来になるなら、命は助けてやろう。
竜は答えました。
「命あるかぎり、あなた様にお仕えいたしましょう。」

済王はまぜ勾玉(まがたま)を手に取りました。勾玉の力で天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)はなんなく手に入れました。そして最後に鏡の前に立ったのです。

済王が葬られた後も、大倭御百津姫(おおやまとみもつひめ)は泣き続けました。三年の間泣き続けた姫は、とうとう王に会いに行く決心をしました。苦労して玉と剣と鏡を手に入れると三つの台座の上に供えました。すると、明かりが灯り、壁に大きな道が開いたのです。

 

タウンガイド

武王陵:
公開時間 10:00〜17:00
位置:マップ左下
「勝利の守護神」としてスポーツマンやビジネスマンに人気のスポット。武王の玄室には勝利の紋章を刻んだ巨石があるというが、奥まで行って帰って来れた人はほとんどいないらしい。生命が惜しい人は入口付近での参拝だけにしておこう。」

済王陵:
未公開
位置:マップ右上
未調査の陵墓で今後も公開の予定はない。盗掘の噂は絶えないが、済王の祟りで7日後に死ぬという。人魂や幽霊の目撃談も多く、オカルトマニアには見逃せないポイントだ。

 

クーン
「指輪はこの中だな!」
「うわー」

済王
「シュライクを脅かす悪しき者達め、余の剣を受けよ!」

2番目のキャラ

「出たな。」

「出たわね。」

1番目のキャラ

「何か勘違いしてるぜ、あの骨。」

「何か勘違いしてるわ、あの骨。」

済王
「骨ではない。我はシュライクの王、アメノシタシラスミコトなるぞ。」

2番目のキャラ

「聞こえてるよ。」

「聞こえてるわ。」

クーン
「指輪だ!!」

済王
「そうか、指輪を奪いに来たのか、盗人どもめ。」

2番目のキャラ

「お前は死んでるんだから、そんな指輪に意味はないだろう。俺たちに譲れ。」

「あなた、死んじゃってるんだから、その指輪をしていても意味が無いでしょう。私たちに譲って。」

済王
「指輪を集めてどうする?シュライクを支配する気か?許さんぞ!」

クーン
「違うよ。マーグメルが壊れちゃうんだ。ボクの故郷が消えちゃうんだ。」

済王
「リージョンが無くなるというのか?馬鹿げた作り話を。」

2番目のキャラ

「本当だ。」

「本当よ。」

済王
「盗人は嘘つきと昔から決まっておる。」

クーン
「ウソじゃないよ。長老が、マーグメルを、まもれって」

1番目のキャラ

「クーン、危ないぞ!!」

「クーン、危ない!!」

 

2番目のキャラ

「今のは、何だ?!」

「今のは、何?!」

済王
「指輪が語り合った‥‥ お前の言葉は真実だな。よかろう、この指輪はお前に預けよう。」

クーン
「ホント! ありがとう!!」

済王
「ただし、余も指輪の行く末を見届けたい。お前達と行くぞ。」

クーン
「ウン!」

2番目のキャラ
「死体と旅するのか‥‥」

済王
「死体ではない!余はシュライクの」

クーン
「王様だ!!」

 

病める少女に奇跡を 

富豪
「あなた方も娘を助けに来てくださったのですか?」

クーン
「うん!!」

富豪
「もう、どんな方でも構いません。今も一人来ているのですが‥‥」


「オレの手には終えねえ!!」

富豪
「とまあ、こんな具合で。」

クーン
「何が起きるんだろう?なんか楽しそうだな!!」

 

クーン
「眠ってる‥‥」
「指輪だ!!」

‥‥この人間の命は私のもの‥‥
‥‥邪魔はさせぬぞ‥‥

クーン
「いまのなんだろう?」

メイレン
「何かに取りつかれてるみたいね。」

T260
「指輪を入手後退却するのが最善です。」

メイレン
「待って!指輪の力が、この子を生き永らえさせているのかも知れない。」

クーン
「マーグメルみたいに?」

メイレン
「ええ。」

クーン
「ダメだよ‥‥この子はシワくちゃのおばあちゃんになんなきゃ。」

メイレン
「そうね、クーン。クーロンに行きましょう。こういうことに詳しい医者がいたはずだわ。」

 

ヌサカーン
「次の方、どうぞ。」

ヌサカーン
「君が患者か?」

メイレン
「違うわ。」
(ヤブ医者かもね‥‥)

クーンは事情を説明した。

ヌサカーン
「往診はしない事にしている例外はあるが。」

メイレン
「相手は大富豪、報酬は望みのままよ。」

ヌサカーン
「報酬か‥‥ 興味深い患者だな‥‥」

 

富豪
「よろしくお願いします。」

クーン
「うん!!」

 

クーン
「眠ってる‥‥」

ヌサカーン
「手順は分かってるな?」

ヌサカーン
「まずモールをこの娘に取り付かせる。そうすれば簡単には逃げ出せない。そこで処置をする。 取り付かせる前にダメージを与え過ぎれば、モールは逃げる。だが、ある程度のダメージを与えておかないと娘の生命力が持たないぞ。

‥‥この人間の命は私のもの‥‥
‥‥邪魔はさせぬぞ‥‥

クーン
「やったー!!」


「おとうさん!!」

富豪
「良かった、良かった。」

アニー
(ホントに良かった‥‥

 

富豪
「みなさん、ありがとうございました。出来るかぎりのお礼を‥‥


「ハイ、これ」

富豪
「その指輪は!それを渡してはお前が‥」


「もう大丈夫よ、おとうさん。それに、夢の中でこの指輪が兄弟達に会いたいって言ったの。クーンが持ってるのよね、この指輪の兄弟を。」

クーン
「ウン!」


「がんばってね!」

富豪
「ありがとうございました。」

富豪
「もう勘弁して下さい。」


「娘さん、元気になったそうだね。」


「あの娘はいい子だよ。」

女・男
「富豪さん、夜逃げしちゃったよ。」

 

領主の罠

マンハッタン宝飾店
(オウミの領主様が御買い上げになりました。)

クーン
「誰もいないのかな?」

領主
「これはこれは、私に何か御用ですかな?」

メイレン
「マンハッタンで指輪を買われたそうですね。」

領主
「ええ。それが何か?」

メイレン
「その指輪を譲って頂けませんか?」

領主
「ほーほー、あなた方も指輪を集めているんですか。」

クーン
「うん!!」

領主
「では、あなた方の集めた指輪を頂きましょうか。」

メイレン
「なんですって!」

領主
「そう、これは罠。そしてこれは落とし穴。 ふふふふ、指輪は後で回収しよう。」

 

メイレン
「いててて やばそうな所に落とされたわね。あれ、クーン、どこ?」

クーン
「ワオ!! ドキドキしちゃった。」

メイレン
「もう、クーンったら。行きましょう。とにかくここから出なきゃ。」

 

クーン
「あれ、何か忘れてるな?」

 

領主
「お前、あのイカの化け物を倒したのか!! ヒー、許してくれ!!」

クーン
「なんだ、妖魔だったんだ。」

メイレン
「指輪は頂くわよ。どうせ、店の人をだまして手に入れたんでしょう?」

妖魔
「く、くそー。おい、毛玉野郎!この女に気をつけるんだな。指輪を狙ってる奴に、ロクなのはいないぜ。!」

メイレン
「何よ! 自分のことでしょう。」

 

メイレン
「これが×個目の指輪ね。頑張りましょう!」

 

捕獲!ドロボウねずみ

メイレン
「クーン!いい知らせよ。ある指輪の持ち主が売ってくれるって。以前から交渉してたんだけど、なかなかうんって言ってくれなかった人よ。気が変わったみたいね。」

クーン
「どこに行くの?」

メイレン
「バカラよ。」

 

メイレン
「この部屋ね。何やってんの!」

持ち主
「死なせてくれ〜」

クーン
「だめだよ。」

メイレン
「キャッ」

持ち主
「うおっ あがー」

メイレン
「大変!!」

 

持ち主
「カジノで全財産はたいてしまい、残っているのは借金だけ。もうおしまいです。」 

メイレン
「それで指輪を売る気になったわけね。あきらめないで、このお金で勝負かければいいじゃないの。」

持ち主
「‥‥その指輪が‥‥無いんです。」

メイレン
「どういうこと!」

持ち主
「しっかり金庫に入れておいたんですが、ほれ。」

クーン
「ああ〜、指輪だ!」

メイレン
「待ちなさい!」

持ち主
「わしの指輪!」

 

お付の者
「あら、奥様、足下に何か落ちてますわ?」

奥様
「まあ、何かしら………きゃーーーーー」

 

クーン
「あいつだ!」

客右
「おお!」

客左
「なんと!」

客右
「まさか!」

客左
「そんな!」

バニー
「今回の結果は、なんと00です」

客手前
「ありがとう。」

クーン
「?????」

 

クーン
「やっと捕まえたぞ!大丈夫、君には何もしないよ。」

 

刑期100万年の男

メイレン
「ディスペアに定期的にパイプや電装関係の修理工が入るらしいわ。これを利用して入り込みましょう。」

クーン
「ボク、修理なんてできないよ?」

メイレン
「振りだけでいいのよ。上手く入れたら、刑期100万年の男の所へ行きましょう。」

ライザ
「ディスペアに詳しい女が、向こうの通りのレストランの前に立ってるわ。」

メイレン
「何、あの女?どうするクーン、信じてみる?」

 

メイレン
「あなた、ディスペアに詳しいんですって?」

アニー
「ええ、まあね。」

メイレン
「刑期100万年の男の話、知ってる?」

アニー
「噂はね。ディスペアのどこかにいるらしいわ。でも、正体は誰も知らないわ。」

メイレン
「その男に会いたいの。案内できる?」

アニー
「そうね、大体の場所の見当はつくわ。ギャラは?」

メイレン
「上手く行ったら、これだけ払うわ。」

アニー
「気前いいじゃない。OK、やりましょう。」

 

メイレン
「こんにちは。毎度どうも。」

看守
「おや、今日は美人が来たね。」

メイレン
「いやだもう。御世辞を言っても何もあげませんよ。」

看守
「いやいや。許可証確認と。はい、どうぞ。」

所長
『待て。』

看守
「しょ、所長!」

所長
「いつもと違う作業員だな。」

看守
「許可証は本物です。」

所長
「ふむ、この業者は次の入札から外せ。孫請けに仕事を丸投げしおって。そこの犬も作業するのか?」

クーン
「犬じゃないやい、クーンだよ。」

メイレン
「鼻が利くんです。何かと便利なんですよ。」

所長
「よかろう、作業は迅速、かつ、確実にな。」

メイレン
「はい、所長様。」

メイレン
「さあ、しっかり働いてね。」

看守
「ほら、行った行った!」

 

メイレン
「冷やっとしたわね。じゃあ、行きましょう。」

 

所長
「ご苦労だったね。やはり、ここの囚人に用があったのかね。」

メイレン
「どうして、ばれたの‥‥」

所長
「君らが来たとき、これが光ってね。そう、私はここの所長でもあり、同時に囚人でもある。このディスペアすべてが私のための監獄と言ってもいいだろう。」

メイレン
「いったい、何したの?」

刑期100万年の男
「フッ。指輪が欲しいのではないのか?」

クーン
「ウン!」

刑期100万年の男
「なぜだ?」

クーンはめちゃくちゃな説明をした。

刑期100万年の男
「そうか、まあよかろう。こんな所まで私に面会に来る者はそうはいない。持って行け。」

 

指輪の君

ヴァジュイール
「おお、指輪の挑戦者か。久しぶり、久しぶりだな。見よ。この指輪が欲しければ奪い取れ!しかし、それ相応の力の無い者の挑戦は許さん。我が宮殿には8つの小屋がある。それぞれの部屋は対応する指輪を持つ者に扉を開く。部屋の謎を解き、鍵を集めよ。8つの鍵が揃ったとき、挑戦の扉が再び開かれる。健闘を祈るぞ!」

 

クーン
「開かない‥‥」

クーン
「ここはもういいや!」

 

商人の間

司会
「さあ、今日のお客様のご入場です!皆様、拍手で御迎え下さい!! 御名前は?」

クーン
「クーンです。」

司会
「それでは、クーンさんに挑戦していただきましょう、スーパーハイ&ロー!!ルールは御分かりですね?」

司会
「では、ルールを説明します。アイテムAと比べてアイテムBの値段が高い(ハイ)か安い(ロー)かを当てていただきます。正解の場合、次はそのアイテムBを基準にしてアイテムCのハイ&ローを当てます。こうやって、8回正解すればヴァジュイールの鍵が手に入ります。ただし、間違えた場合、罰ゲームが待っていますよ。

では始めましょう。今日のスタートアイテムは、これだー!!
××
比べるアイテムは、これだ!!
××」

司会
「お見事!!正解です。この××と比べる次のアイテムは××」

司会
「やったー!皆様御待ち兼ねの罰ゲームです!!」

司会
「この××と比べる次のアイテムは××」

司会
「お見事!!正解です。では商品のヴァジュイールの鍵と副賞をどうぞ!!」

司会
「おめでとうございます!!」

 

勇気の間

クーン
「イテテ!」

 

生命の間

先頭
「マグマスライムだ!」

 

ヴァジュイール
「待ちに待った真の挑戦者よ、かかって来い!そして私を楽しませてくれ!」

(ふむ、なかなか)(歯ごたえが足りぬかな)(つ、つまらぬ…)(またそれか・・・)
(見事であったな!)(美しい連携だったな)(なかなかやるな)

ヴァジュイール
「十分楽しませてもらった。さあ持っていけ。」

 

ただいまマーグメル

橙下
「クーンが帰ってきた!」

メイレン
「ここがマーグメル、クーンの故郷なのね。」

ヌサカーン
「今まさに息絶えんとするリージョンだな。」

フェイオン
「早く長老殿に良い知らせを持って行くといい。」

青下
「すごい姿になったな。」

橙下
「早く長老に会いに行きなさいよ。」

桃左
「スゴク強くなったみたいね。」

桃右
「私たちじゃ、もうバトルの相手にならないわね。」

桃上
「どこ行ってたの?」

青上
「また遊んでたんだろう?」

 

クーン
「長老、クーンです。」

長老
『入れ』

クーン
「ほら!」

長老
「おお、おお、クーン。よくやった。さあ、マーグメルを救ってくれ。」

クーン
「長老が御願いするんじゃないんですか?」

長老
「お前こそがふさわしかろう。」

 

クーン
『マーグメルよ、よみがえれ!!』

 

ばあちゃん‥‥
これがばあちゃんの知ってるマーグメルなんだね‥‥

 

桃左
「キャー」

クーン
「どうしたんだ!」

メイレン
「マーグメルが生まれた時には、あなた達はいなかったのね。」

クーン
「どういうこと、メイレン?!」

メイレン
「願いどうりにマーグメルが甦ったのよ、生まれたままに。そこにいなかったものは消える。」

クーン
「それじゃ意味無いよ。止まれ!!」

メイレン
「何でも願いがかなうなんて、そんな都合のいいことあるわけないわ。この指輪は欲望を吸い寄せる道具に過ぎない。遥か古代に、何者かが欲望のエネルギーを集めるために集められた力は、ここに! 
この指輪こそが真の力の指輪。この力があれば何でも出来るわ!!」

フェイオン
「メイレン!気でも触れたか!!」

ヌサカーン
「やはりな。」

クーン
「じゃあ、止めて。マーグメル壊れちゃってもいいからみんなを戻してメイレン。」

メイレン
「クーン、今まで協力してくれてありがとう。指輪の研究も最終段階ね。皆さんのことは忘れないわ。」

フェイオン
「メイレン、バカなことはよせ。」

ヌサカーン
「黒の指輪の力に冒されているな。」

クーン
「止めてみせる、メイレンと戦ってでも!」

メイレン
「あははは、やってみれば。この指輪の力に勝てるかしら?」

長老
「準備はいいか?」

 

さよならマーグメル

クーン
「メイレン、大丈夫?」

メイレン
「クーン、ごめんなさい。私、あなたをだましてたわ。」

クーン
「黒い指輪のせいだよ。メイレンが悪いんじゃないよ。」

フェイオン
「メイレン、済まない。私がいつもそばにいれば、あんな指輪に付け入られる隙も無かったはずだ。」

ヌサカーン
「肉体的には問題ない。黒い指輪の呪縛も解けた」

長老
「だが、マーグメルはおしまいだ。」


「長老、元気を出してください。どこででも生きていけますよ。」

桃右
「そうそう。私たち明るいのだけが取りえだもんね〜!!」

フェイオン
「いい仲間だな、クーン。」

クーン
「ウン!」

長老
「では行くか。」

クーン
「長老! ボクは行くところがあるんだ。こんな不幸の指輪、誰も取れない所に捨てに行かなきゃ。」

メイレン
「私も行くわ、クーン。」

ヌサカーン
「私は帰るぞ。」

 

さよなら、マーグメル


 


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