Romancing SaGa とは何なのか

 

・・・七英雄の伝説・・・

数多くの悪しき魔物を倒し世界を救い、その後いずこかへ消えた・・・

クジンシー スービエ ダンターグ ノエル
ボクオーン ロックブーケ ワグナス

いつの日か、彼らは戻ってきて再び世界を救うのだという・・・
世の中が乱れる度に人々は伝説を語り、救いを願った
しかし、平和が訪れると・・・ 伝説は忘れられた・・・

人の世の興亡は繰り返す、
安定した国々による平和な時代が終わり分裂と闘争の時代が始まった

七英雄の名は再び語られ始めた そして彼らは来た

だが・・・


スーパーファミコンで発売された、ロマンシングサガシリーズの2作目
ロマサガ2はその名を引き継いだものの、作風は前作と大きく異なっています

ロマサガ2は歴史を作るゲームで、
代々の皇帝が打倒七英雄を目指して戦っていくストーリーです
前作が複数の中から主人公を選び、自由に行動していくのに対して
ロマサガ2の主人公すなわち皇帝はプレイするたびに次々と変っていきます
そのため前作に比べややストーリーに制約を受けることになっています

しかし、ロマサガ2は自由度より戦術に主眼をおいた作品であり
「戦闘の充実」という面ではロマサガ2はサガシリーズの中で最も優れた作品でしょう
その理由は三つあります。ひとつは補助術の充実。
ロマサガ2の補助術は、そのターンのダメージを半減させる「光の壁」
剣による攻撃のみを防ぐ「ソードバリア」など一風変ったものが多く
使い方次第では、大きな効果を生み出すものが多くなっています
二つ目は陣形システム。これは隊列を変えることによって
パーティーにさまざまな効果を与えるもので、これによって戦術の幅が広がります
そして三つ目は、強力な敵。ロマサガ2ではボスだけでなく、通常のザコ敵も強く
油断していると、簡単に全滅してしまいます。
したがって、嫌でも普段から戦術を考えなければなりません
上記に挙げた補助術の充実や陣形システムも、
この厳しい戦闘のロマサガ2だからこそ生きてくるのです

サガシリーズにおけるバトル面での方向性は、
このロマサガ2でほぼ決まったと言ってよいでしょう
バトルの楽しさを追求したこの作品は、今でも名作として多くのプレイヤーに支持されています

 

キーワード

閃き

「サガといえば閃き」
こう言われるほどサガと閃きは切っても切れない関係にあります
サガシリーズでは、「そこそこ良かったシステムは次回には引き継がれない」のですが、
閃きシステムは後のサガシリーズに引き継がれています
このシステムが長い間支持されてきたのは、
適度に運の要素がミックスされていることによって、
毎回違った成長が楽しめるからであると思います
また、閃きにくい技を閃いた時はある種の爽快感があり
それを求めて強敵相手に武器を振り続けるサガプレイヤーは少なくありません

陣形

陣形とは、隊列を変えることによってパーティーに様々な特性を与えるシステムです
具体的にどのようなものがあるか説明すると

ラピッドストリーム
パーティー全員が敵より早く動ける陣形、ただし回避行動は一切出来ない

ムーフェンス
行動するのは必ず敵の後になる。しかし大きな防御ボーナスが得られる

鳳天舞の陣
攻撃を一人に集中させる陣形。他のキャラはある程度の安全が得られる

このように、陣形によって得られる効果は大きく異なっており
使い方次第では、強敵にもあっさり勝ててしまう場合もあります
例えば、スタン攻撃を多用してくる敵にはラピッドストリームで挑めば
スタンを無効化して有利に戦えます
このように陣形は戦術の幅を広げ、バトルを楽しくする役割を担っています

七英雄

ロマサガ2は各キャラの性格付けがされておらず、感情移入も難しくなっています
また、ロマサガ2のシナリオの目的は「世界を救う」ということであり
他のサガシリーズに比べればややありきたりな展開に見えるかもしれません
しかし、それは代々の皇帝を英雄と見た場合であり
そういう見方しかできない人がロマサガ2をプレイしても、陳腐なシナリオにしか感じません

ロマサガ2の真の主人公は敵である七英雄であり、
彼らが何故人間たちの敵となったのか?そして目的は何なのか?
この謎を解き明かしていくことが真のシナリオの目的であると考えています
1度のプレイではこれらの謎は解き明かされることはないでしょう
しかし、2度3度とプレイし、全てのイベントを見たとき、
これらの謎は全て解き明かされるはずです
ロマサガ2は代々皇帝の戦いの詩ではなく、墜ちた英雄たちの苦悩と復讐の物語なのです

 


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